法人口座開設の審査で断られたらどうすれば良い?理由を踏まえてやるべき6つのこと

会社を設立するならば法人口座開設をしなければなりません。法人間の取引は基本的に法人口座を利用しますので、できるだけ早い段階で法人口座開設をします。法人登記が完了すれば、その日のうちに法人口座開設の手続きをした方が良いと言われるぐらいです。

法人口座開設の手続きは必要書類さえ揃えは簡単にできます。ただ、残念ながら審査の結果断られる場合があります。今回はこの審査と断られた際にやるべきことについてご説明します。

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法人口座開設には審査がある

どのような金融機関でも、法人口座開設には審査があります。まずは法人口座開設の概要と審査についてご説明します。

法人口座開設とは

法人口座開設とは、その名の通り法人名義で口座を開設することです。一般的な銀行口座は個人名義で開設されるのですが、法人で利用する場合は法人名義で開設します。後者の手続きを法人口座開設と呼ぶのです。

ただ、近年は法人口座開設が難しくなってきています。その理由は様々あると考えられますが、法人口座の不正利用を防ぐためだと思われます。ペーパーカンパニーなどに法人口座開設をさせ、それが特殊詐欺などに利用されないように警戒してるのです。

そのような状況にありますので、法人口座開設には審査があります。審査がありますので通過できる場合もあれば断られる場合もあります。個人口座開設よりも、法人口座開設はハードルが高くなっていると理解しておきましょう。

法人口座開設の審査内容

法人口座開設の審査内容ですが、残念ながら明確な審査内容は公開されていません。むしろ審査内容や基準については、それぞれの金融機関の機密事項だと思われます。

その理由についても公開はされていませんが、審査内容や基準を公開してしまうと対策ができてしまうからでしょう。対策をして法人口座開設の申し込みをされてしまうと、審査をしてる意味が薄れてしまいます。そのような状況を避けるために、法人口座開設の審査内容や基準は公開されていないと思われます。

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法人口座開設の審査で断られたらやるべき6つのこと

先程ご説明したとおり、審査内容や基準は公開されていません。そのため、法人口座開設が断られたら、ひとまずは諦めるしかない状況です。

ただ、諦めてしまっても先に進みませんので、断られてもやるべきことがあります。例えば以下がそれに該当します。

  1. 審査落ちの理由を問い合わせる
  2. 本店所在地を見直す
  3. 資本金を増やす
  4. 事業目的を見直す
  5. 許認可を取得する
  6. 会社の実態を示す資料を作成する

法人口座開設の審査で断られたらやるべきことを順にご説明します。

審査で断られたらやるべきこと1:審査落ちの理由を問い合わせる

まずは審査落ちの理由を問い合わせてみましょう。愚直に理由を問い合わせてみることで、審査に通過する方法が見つかるかもしれません。

繰り返し説明していますが、法人口座開設の審査基準は公開されていません。ただ、審査の結果開設を断られたならば、その理由については教えてもらえる場合があります。全ての金融機関が対応してくれるわけではありませんが、断られた理由についてのみ説明してもらえるのです。

もちろんその理由は解消すれば、次の申し込みで審査に通過できるとは限りません。多角的に審査してると思われますので、他にも断られた原因はあるかもしれないのです。とはいえ、まずは問い合わせをして、理由を教えてもらえるかどうか確認してみましょう。

審査で断られたらやるべきこと2:本店所在地を見直す

本店所在地に問題があって審査に落とされている可能性があります。法人口座開設を断られたなら、本店所在地の場所を見直してみると良いでしょう。

特に確認してもらいたいのは、本店所在地にバーチャルオフィスを利用していないかどうかです。バーチャルオフィスは金融機関からの信用度が低く、法人口座開設でマイナスの評価を受ける可能性があるようです。必ず影響があるとは言い切れませんが、影響があると判断した方が良いでしょう。

そのためバーチャルオフィスで法人登記をしていて口座開設に断られたら、本店所在地を見直すべきです。オフィスを借りるのが理想的ではありますが、難しい場合は最悪自宅に変更しましょう。これにより法人口座開設の審査に通過できる可能性があります。

審査で断られたらやるべきこと3:資本金を増やす

資本金の少なさが影響している可能性があります。口座開設を断られて資本金が少ないのであれば、資本金を増やすように動いてみるのも良いでしょう。

現在は新会社法が施行されていますので、株式会社も合同会社も資本金1円から設立できます。そのため、資本金1円でこれらの会社を設立している人が見受けられる状況です。

ただ、確かに資本金1円で会社設立はできるものの、金融機関からの評価は低い状況です。資本金1円では基本的に会社の運営はできませんので、そのような会社を信頼してくれないのです。

そのため法人口座開設を断られたら、資本金を増やす活動をしてみましょう。最低でも資本金は50万円用意して、できれば100万円以上用意するのが理想です。資本金を増やすと会社の社会的な信用度を高められます。

ただ、注意しなければならないのは、会社を設立してから資本金を増やすには法人口座が必要です。つまり、法人口座開設が断られたらやるべきこととしては手遅れ感があるのです。そのためひとまずは資本金に充てられるお金を用意して、会計事務所など専門家に相談するようにしましょう。

審査で断られたらやるべきこと4:事業目的を見直す

事業目的が分かりにくく、それが法人口座開設に影響している可能性があります。特に事業目的を多く記載している場合は、審査に影響してしまうかもしれません。この場合は事業目的を見直します。

金融機関は法人口座開設をするにあたり、定款の提出を求めてきます。定款には事業目的が書かれていますので、金融機関は何をする予定の会社であるのか簡単に確認できてしまうのです。

この時に事業目的が多数書かれていると、「何を目的とした会社なのか判断できない」との結論に至ってしまいます。そのような結論では、言うまでもなく法人口座開設は断られてしまいます。審査の厳しい時代に、何を主な事業とするのかわからないような会社には法人口座開設をしてくれないのです。

そのためこのような状況で口座開設を断られたら、事業目的の整理をするしかありません。つまり必要な事業目的に絞って、定款の修正をします。定款の修正が必要ですので書類の作成をしたり費用の支払いが発生したりします。

先のことを考えた事業目的を定款に含めるのは悪いことではありません。ただ、会社設立の段階では5-10種類程度に押さえておくのがベターです。

審査で断られたらやるべきこと5:許認可を取得する

許認可が必要な事業を行う場合は、これらを取得していなければ法人口座の開設ができません。会社の運営にも関わる部分ですので、まず許認可の取得をするようにしましょう。

法人口座開設の手続きの際には、許認可を取得してるかどうかの確認はあまりされません。ただ、事業目的が分かるものを提出した後は、その内容を踏まえて許認可を取得してるかどうか確認されます。ここで必要な書類などの提出ができなければ、法人口座開設を断られてしまうのです。

この場合は単純な理由で、「許認可が取得できていなければ事業が行えない」と判断されるからです。事業が行えない会社に対して、金融機関は法人口座開設をしてくれません。

手続きを踏んで許認可を取得すれば、同じ金融機関でも法人口座開設ができる可能性があります。法人口座開設を断られた際は、「事業目的に許認可が必要なものが含まれていないかどうか」また「すでに許認可は取得できてるかどうか」を確認しましょう。

審査で断られたらやるべきこと6:会社の実態を示す資料を作成する

新しく立ち上げた会社の場合は、「会社の実態があるのか怪しい」との理由から審査に落ちている可能性があります。法人口座開設を断られたら、この路線で対策を考えてみるのも選択肢です。

この場合問題となるのは「本当に事業目的に書かれている事業をするのかどうか」です。つまり表向きは事業目的に書かれている会社ではあるものの、実は特殊詐欺など不正な会社ではないかと心配されてしまうのです。 

このような状況に陥ってしまった場合は、会社の実態を示す資料を作成しましょう。例えば以下のようなものが該当します。

  • 会社のWebサイト
  • 事業内容のパンフレット
  • (金融機関向けに)オフィスで仕事している様子をまとめた資料

このようなものを作成すれば、金融機関に対して事業内容の実態を示せます。特にパンフレットなど印刷物はWebサイトよりも作成にコストがかかりますので、金融機関へのアピールに利用しやすくなっています。

また、別の路線で考えるならば、会社に固定電話を用意した方が良いでしょう。最近は携帯電話で仕事をする会社も見受けられますが、固定電話を用意した方が社会的な信用度合いは高くなります。多少固定費はかかりますが、法人口座開設を断られたら固定電話も用意するべきです。

会社設立の代行費用0円、個人事業主とのメリットデメリット流れと手順

まとめ

法人口座開設には審査があります。審査基準は金融機関によって異なりますし公開されているものではありません。そのためまずは法人口座開設の申し込みをしないと、断られるかどうかの判断もできない状況です。

もし法人口座開設を断られたら、それは何かしら審査落ちする理由があるということです。最近は法人口座開設の審査が厳しくなっていますので、少しでも問題があると簡単に審査が断られると考えられます。

もし法人口座開設の審査で断られたら、今回ご説明した6つのことを試してみましょう。これらを順番に試してみることで、同じ金融機関でも審査に通過できる可能性があります。

なお、具体的な対策が分からなければ「経営サポートプラスアルファ」にご相談ください。法人口座開設のサポートや、そもそも皆さんの会社に潜んでいる問題点についてアドバイスをしていきます。

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