設計事務所の独立のポイントとは?しっかり計画をして開業しよう

建築家としてスキルや経験、実績を積むことができれば独立を考える人もいるでしょう。

従業員として勤務するよりも独立して開業した方が収入が増える見込みがあるからです。

建築家の方なら設計事務所として独立を考える人もいるはずですが、メリットだけでなくリスクも高いです。

もし失敗した場合、後で後悔してしまうこともあるため慎重に考える必要があります。

設計事務所の独立の成功ポイントとリスクについて紹介しましょう。

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設計事務所として独立を行うメリットとは

設計事務所として独立を行うことはメリットがあります。

独立することで勤務しているときより働きやすくなったりモチベーションを向上したりすることができます。

設計事務所の独立には以下のようなメリットがあります。

自由に仕事を行うことができる

設計事務所を設立して独立するなら自由に仕事を行うことが可能です。

従業員として設計会社に勤務しているなら仕事の時間が決められているので、その時間に合わせて出勤しなくてはいけません。

また、ときには残業や休日出勤をしなくてはいけないので、会社のペースに合わせて仕事を行う必要があります。

また、仕事も会社から言われた作業を行う必要があり、本当に自分がしたい仕事を行えない場合もあるでしょう。

しかし、設計事務所を開業したなら自分で自由に仕事を行うことが可能です。

自分で計画して仕事を行うことができるので、仕事時間も好きなときに始めて終わることもでき、依頼案件数も調整して仕事量を抑えることも可能です。

休みが欲しいときは自由に休むことも可能なので、設計の仕事を行いながらプライベートも充実させることが可能です。

もし、フリーランスとして独立するなら、自宅や外出先でも仕事ができるので、場所を選ばずに仕事を行うことができます。

設計事務所として独立した方が働き方の自由度は増すのでモチベーションアップにもつながるでしょう。

収入を増やすことも期待できる

設計事務所として独立したなら収入を増やすことも期待できます。

建築士の年収は建築業界の中でもかなり低く、スキルがある一級建築士でも年収が低いです。

中小企業の設計事務所の場合は年収が400〜600万円ほどであり、大手ハウスメーカーの一級建築士でも平均年収が700万円ほどです。

建築士で年収1,000万円を超えようとするなら、一級建築士でも幹部クラスにならないと難しいため、勤務して高収入を得ることは厳しいといえます。

しかし、設計事務所として独立するなら収入を増やせるかもしれません。

実際に設計事務所を設立して年収が1,000万円〜1,500万円を超えている人もおり、高収入を得ることに成功している人もおられます。

もちろん、設計事務所を設立して開業したとしても、高収入とするには依頼を継続的に受注すること、またスキルや経験を十分に備えて仕事を行うことができるかにかかっています。

勤務している以上に収入を得られる自信があるなら、独立して収益を増やすのがいいでしょう。

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設計事務所の独立はリスクが高い

建築の設計技術があるなら独立した方がメリットが大きいように思えますが、リスクも高いです。

設計事務所の独立のリスクが高いのは理由があるので内容を把握しておくことが大事です。

どのようなリスクがあるのか紹介しましょう。

設計事務所は収入を安定させるのが難しい

設計事務所として独立するなら、収入を安定させることは難しいです。

設計事務所として収益を上げるためには案件を受注しなくてはいけませんが、設計にはデザイン性、また企画調査や建築設計、工事管理などが求められるため、自分のスキルが顧客に認められない場合は注文は獲得できません。

建築士として自分が「良い」と思った設計やクオリティでも、依頼主との相性が合わなければ案件が取れず、直ぐに倒産してしまう可能性が高いです。

設計事務所としては常に案件数を取るためには、自分のスキルと顧客層のニーズにズレがないか確認する必要があり、独立は少しギャンブル的な要素もあるでしょう。

実際に一級建築士の方が設計事務所を立ち上げて独立しても、年収が200〜300万円しかもらえていない人も珍しくはありません。

建築士として会社に勤務していれば安定的な収入が得られる分、独立は急に依頼案件が途絶える、依頼がなかなか受注できないなど、収入面でリスクが高いので注意しておく必要があるでしょう。

競争率が高いので案件数が取りにくい

設計事務所の独立のリスクが高いのは競争率が高いことです。

建築業はすでに多くの建築士が独立して設計事務所を立ち上げているので、競争率が高くなっています。

リフォームや新築の依頼案件があれば、大手の設計事務所がデザインの提案をコンペなどで応募するため、自分が選ばれるためにはかなりのスキル能力が求められるでしょう。

また、建築業界は人口の減少や少子高齢化などにより市場規模が小さくなってきています。

市場規模が小さくなってきているということは、それだけ案件数も少なくなってきているので、1つの案件を受注するだけでも困難になるということです。

市場規模が小さく、競争率も高いとなると独立して経営を継続することは簡単なことではありません。

建築市場の規模が狭くなっているなら、独立して生き残るためには市場開拓をする必要もあります。

事前に市場状況の分析や計画性も曖昧なまま勢いだけで独立するなら、失敗する確率はかなり大きくなります。

課題を考えて案件数の確保を行えるのか確認しましょう。

設計スキル以外に経営の能力も必要

設計事務所として独立したなら、仕事のスキル以外に経営の能力も必要になることを覚えておきましょう。

勤務しているだけであれば自分の仕事の業務だけに集中していれば問題ありません。

スキル能力が向上すれば、給与も上がり収入も増える期待を持てます。

しかし、設計事務所として独立したなら収入を安定させるために経営が重要です。

独立してフリーランスとして活動するにしても仕事の計画や単価の確認、また資金不足にならないように資金調達や収支の帳簿を付けることが必要です。

設計事務所の場合は仕事が完了したとしても、何ヶ月も後に振込まれることがあるので、資金のバランスを確認しておかないと黒字なのに倒産となることもあります。

そのため、金融機関から融資を得られるように体制を整えるなど、自分に経営のスキルがあるのか分析して独立を考えましょう。

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設計事務所の独立を成功させるポイントとは

設計事務所を開業して独立を成功させたいなら、ポイントをつかんでおくことが大事です。

自分のデザインスキルや実績だけを考えて勢いだけで独立してしまうと、やはり失敗してしまう可能性が高くなります。

設計事務所として独立するためには以下のポイントは最低押さえておくことが必要なので確認してください。

設計事務所として独立の手続きを確認しておく

設計事務所として独立を果たすなら手続きの確認をしておくことも大事です。

設計事務所は独立する際に法人化や個人事業主の手続きだけでなく、建築士事務所への登録も必要です。

設計事務所の設立は登録が法律で義務付けられており、必要な書類を建築士事務所協会に提出しなくてはいけません。

もし、登録を怠ったなら違法となるので懲役や罰金が科されることになります。

事務所の種類も「一級建築士事務所」「二級建築士事務所」「木造建築士事務所」に分けられるので、独立の手続きを行う際は自分のスキルを確認して申請するようにしましょう。

また、事務所登録の有効期間は5年であり、1回登録すれば終わりというわけではありません。

有効期限が満了する30日前までに更新手続きをする必要があるので、忘れないようにしておきましょう。

また、設計事務所には常勤の管理建築士を1人以上置くことが定められています。

管理建築士は原則として国交省が定めた業務に従事している必要があります。

建築事務所に所属する建築士として3年以上の設計を行うなど、条件を満たして管理建築士講習を受けると、管理建築士になることができます。

設計事務所の手続き確認をしておかないと、独立ができないこともあるでしょう。

まずは必要事項を1つ1つ確認していくようにしましょう。

人脈や実績の確認を行う

人脈や実績の確認を行うことも、独立を成功させるためには必要なポイントです。

設計事務所として独立したなら自分の能力と依頼案件により収入が決まってくるので、自分の設計者としての能力が低いなら、依頼されることがありません。

そして、設計事務所を設立して独立するなら、自分にどれほどの人脈があるのかを確認しておくことが重要です。

設計事務所として独立し始めたときは依頼案件がない状態かもしれません。

そこから、広告やインターネットを利用して宣伝するとしても、直ぐに依頼が来るとは限りません。

また、宣伝したとしても建築業界は上記でも紹介したように競争率が高いので、新規で依頼を受注するのは簡単なことではありません。

そのため、人脈を頼って依頼を受注することが大事です。

会社に勤務しているときに取引していた人や同僚の方と人脈を築いておくことによって独立後の収入を確保しましょう。

設計事務所で独立して成功している人は、会社に勤務しているときに人脈を築いていることが多いです。

自分の実績も大事ですが、人脈があるのか確認してみることをおすすめします。

独立資金を準備しておく

独立資金を貯めておくことも大事なポイントです。

設計事務所を設立するためにはいろいろなものを準備する必要があり、初期投資がかなりかかるので資金を確保しておかなければ独立できません。

独立して開業する際に計算しておく費用は事務所、設計に必要な道具、登記申請、従業員の人件費、雑費などがあります。

自宅で仕事をする人は事務所の賃貸は必要ありませんが、事務所を持ちたい人は賃貸以外に往来が多い場所など立地条件も考慮しておかないと、依頼案件数に関わってきます。

ただ、条件が良い場所ほど賃貸費は高くなるので、準備できた資金が少ないと希望した事務所を借りることができないでしょう。

また、設計事務所にはデスクやパソコン、またCADなどの設計ソフトに電話回線などもしっかり準備しておく必要があります。

登録申請も一級建築士は18,500円、二級建築士は13,500円の費用がかかるので、計算に入れておく必要があるでしょう。

諸々の費用を見越しても、独立には最低500万円ほどの資金が必要です。

従業員を雇う人数によっては、さらに必要資金が加算されることもあります。

資金の確認はしっかり行っておきましょう。

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設計事務所の独立はよく考えよう

設計事務所として独立するのはメリットもありますが、リスクも高いのでよく熟考することが大事です。

独立後に依頼案件を受注できるのかがポイントになるので、その点を重視して計画していくのがおすすめです。

成功のポイントを押さえて独立をしてみましょう。

また、よろしければ以下のバナーにアクセスしてより内容を理解するようにしてみてください。

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